格差社会

▼相対的剥奪・社会的排除と貧困の解決

▼貧困とは何か//「日本における相対的剥奪指標と貧困の実証研究」の記事との関連で念押ししておくけれど、貧困に陥っている人が、「相対的剥奪指標」で孤立性が高く、社会的に排除されてしまっているからといって、何か貧者の集う場所や「コミュニティー」を…

▼私学の高校生に向かって「自己責任」を説く橋下知事

昨日は腹のたつニュースが二つあった。一つは日米刑事事件・訴訟の密約だが、もうひとつはこれ。 満腔の怒りを以って、記しておく。 法律の専門家のはずだが、弱いものの味方をしたり・住民の立場に立ったりということは、橋下知事はなさらないのである。 昨…

▼国家に対する隠し事

「劉翔は神ではない」=棄権に理解と支持を−新華社 【北京18日時事】北京五輪で連覇が期待されていた陸上男子110メートル障害の劉翔(中国)が18日、けがのため棄権したことについて、新華社は「劉翔は人であって神ではない」とし、「やむを得ない唯一の正し…

▼北京オリンピック

圧倒する力を見せ付けたオリンピック開会式 北京オリンピックの開会式をご覧になりましたか。きれいでしたね。派手でしたね。 あんなに多くの「仕掛け」や花火や、大量の人たちが一糸乱れぬように動いているのを観ると、「圧倒される」感じがしましたね。 何…

▼国際学習到達度調査に見る貧困と学力の格差

抜粋(太字や見出しはオスト・ヘッコム) コラム 学力格差と子供の貧困 2007年12月11日 国際学習到達度調査(PISA)の結果である。日本の15歳児は 03年から06年にかけて全分野で順位を落とした 読解力の低下 ……注視すべきは、「読解力」において習熟度が著し…

▼お金、返してください。

安倍晋三前首相の肝いりで設置された政府の「『美しい国づくり』企画会議」に約4900万円の国費が投じられたことが、政府が16日に閣議決定した答弁書で明らかになった。同会議は日本画家の平山郁夫氏ら有識者12人を集めて4月に発足したが、2回会合…

▼レーガン税制・消費税・法人税

アメリカの貧困・格差社会 日経連タイムスにアメリカ崇拝記事。 http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/times/2007/0426/06.html 抜粋要約 パールマン教授は、今日の格差社会米国の基礎となったレーガン税制改革を財務省で担当した、米国租税学界の重…

▼拡大する中国の生活水準の格差

今日の21時からのNHKのニュースは、中国の農業従事者の格差の大きさを報じていた。 ナントカ省の植木農家は、急速な都市化によって植木の需要が増え、万元戸の富農になっている。大きな家に贅沢に住んでいる。 一方、河北省のトウモロコシ農家ではシャバシャ…

▼「希望の国、日本」の実現に向けて by 御手洗

「希望の国、日本」の実現に向けて 〜内外情勢調査会における御手洗会長講演〜 2007年1月25日(木) ビジョンでは、論点をあえて単純化し、やや刺激的と思われるかもしれませんが、一つの問いかけをしております。成長を何よりも重視するか、あるいは、弊害…

▼資料 「希望の国」の姿 by 御手洗経団連会長

「希望の国、日本」の実現に向けて 〜毎日21世紀フォーラムにおける御手洗会長講演〜 2007/02/01 http://www.keidanren.or.jp/japanese/speech/20070201.html 「精神面を含め、より豊かな生活」、 「開かれた機会、公正な競争に支えられた社会」、 「世界か…

▼紹介:格差社会についての二宮氏所論の「ぴったり」(将棋用語)

『日本の科学者』(編集・発行 日本科学者会議)が昨年まではしばらく店売されていなかったなんて、少し驚きであった。2007年2月号は「「【特集】競争社会」を考える」である。(以下、敬称略) 全体に刺激的。新しい雑誌の内容を詳しく紹介するのはあまり宜…

▼生活保護関連メモ──電網管見──

体系的な知識がないので、どうしても断片的な管見を繰り返し探してしまうことになる。 依存症と生活保護 生活保護受給者がアルコール、パチンコなどにつぎ込む資金をケースワーカーが渡している。このことで受給者がアルコールやパチンコへの依存から離脱で…

▼生活保護の掟──生活保護関連裁判電網管見──

生活保護制度の擁護、福祉・社会保障制度の充実はますます必要になっていると思う。受給者も増えているし、制度は「受益者負担」という新自由主義的な原理でやせ細っているし。 生活保護制度の適用されるケースには、 これから(雇用されたり、事業を始めた…

▼中国の人倫的腐敗が毒性物質として黄砂に混じって日本の空に降りかかる

大和総研/コラム:中国の環境破壊はどこまで進むのか? DIR香港 肖敏捷氏による http://www.dir.co.jp/publicity/column/061225.html 農村部の荒廃、所得格差の拡大、腐敗の蔓延に加え、環境破壊がその典型的な例である。中国の環境破壊は、黄砂や酸性雨…

▼もっと法人税下げろと御手洗

メモとして。 平成19年度与党税制改正大綱に関する御手洗会長コメント 2006年12月14日 (社)日本経済団体連合会 ……国際競争力を維持・強化していくために、来年議論される税制抜本改革の中では、是非とも法人税実効税率の引き下げ、固定資産税を含む…

▼正森成二氏、逝く。

読み終えたところです。 正森成二『質問する人、逃げる人』2002年、清風堂書店収録・紹介されている質問……国会会議録検索システムで年月日、発言者を設定して検索してみてください。 ハマコーとの対決 112回国会:1988年(S63)2月6日、衆議院予算委員会……米軍…

▼格差社会に育つ心根と再チャレンジ、機会平等

読み始めたところですが。読み終えて。ローラリー・サマー著 青木純子訳『わたしには家がない──ハーバード大に行ったホームレス少女』2004年、竹書房 プロローグ …… たしかにハーバードを、数ある黄金の扉のなかでも究極の扉だと考える人は少なくない。 気が…

▼富裕荘に住まう「富裕層ライフスタイル調査レポート2006」

わずか2パーセントの層が2割弱の金融資産を保有する 三浦展で有名になったカルチャースタディーズが「富裕層ライフスタイル調査レポート2006」を発刊 http://www.culturestudies.com/pdf/061109_2.pdf

▼学校に「自由」競争を強制する教育バウチャー制度

Benesse(ベネッセ)教育情報サイト「安倍首相が導入を掲げる「教育バウチャー」って何?」2006/10/24 斎藤剛史氏 教育バウチャー制度は学校間競争の強制 現在の教育バウチャーの論議は、所得などに関係なく一律に子どもをもつ家庭にバウチャーを配布するこ…

▼格差社会における高齢世帯の統計上の位置など

年齢階層別に見た経済的格差の動向 ニッセイ基礎研究所 REPORT 2006.6 経済調査部門 石川達哉 氏 http://www.nli-research.co.jp/doc/eco0606a.pdf要約 所得格差 もともと単身世帯の所得はそれ以外の世帯の所得に比して低いから、単身世帯が増えれば世帯全体…

▼「社会的排除−包摂とは何か?──概念整理の試み」

菊池英明氏(国立社会保障・人口問題研究所)2006年3月 http://www.ipss.go.jp/publication/j/DP/dp2005_09.pdfようやく読んだ。 イギリスのサッチャリズムの批判的獲得 今、日本ではイギリスのサッチャー時代の新自由主義的な改革がモデルになっているとこ…

▼所得の格差が拡大しなくても課税割合が変化すれば、可処分所得や資産は変化する

経済産業研究所 2006年10月13日 日本の不平等 スピーカー:大阪大学社会経済研究所教授 大竹文雄 氏 モデレータ:RIETI上席研究員 鶴光太郎 氏 http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06101301_flash.html 所得格差は80年代から拡大しているが、これはもとも…

▼「貯蓄を保有していない」世帯は22.9%で単身世帯では32.3%

この数値は昨年より少ない。金融広報中央委員会「家計の金融資産に関する世論調査」2006 http://www.shiruporuto.jp/finance/chosa/yoron2006/pdf/yoron06.pdf 金融資産の平均保有額(注1)は、1,073 万円、中央値(注2)は、420 万円となった[図表1]。こ…

▼「不徳の政治」小泉政治

ニッセイ基礎研究所 http://www.nli-research.co.jp/stp/nnet/nn060920.html エコノミストの眼 2006年09月20日号 「小泉構造改革が残したもの」 経済調査部門 取締役研究理事 森重 透(もりしげ とおる) 共感的抜粋 2.二極化・分断化の進行 ……「構造改革…

▼エコノミストの眼 三菱総研

「格差はあるが評価が難しい」 三菱総研の後藤康雄氏は2006.3.28『エコノミストの眼 様々ひろがる「格差」−地域、産業、企業規模』において わが国の所得ジニ係数は上昇傾向にある。……所得格差の問題には価値判断を含め難しい論点があるため、慎重かつ幅広い…

▼企業利益8割増、賃金は減

実感なき景気回復 現在の景気回復が始まった2002年2月からの4年半余りの期間に、企業の経常利益は8割以上増えた半面、月給や残業代などを合わせた従業員1人当たりの賃金はわずかながら減少していることが共同通信の調査で17日、分かった。 調査は…

▼貧困とは何か//「日本における相対的剥奪指標と貧困の実証研究」

表題は、 http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20060815/p1 で読むことを宿題にしていたもの。 まず、阿部さんをはじめ皆さんには敬意を表しますが、以後敬称を省略させていただきます。 IPSS Discussion Paper Series (No.2005-07) 「日本における相対的剥奪…

▼格差ばどがんすっとか、貧困ばどがんすっとか

やっぱ新聞も九州たいね。西日本新聞が社説『「どの国にも」で済むのか 格差社会』=2006/09/08付 西日本新聞朝刊= 「格差のない社会なんてあり得ない」「どの国にも、どの時代にも、ある程度の格差はある」。先の国会で小泉改革の「負の側面」として格差問…

▼抜け出せない困窮生活についてのリアリティある認識が無い

MRI TODAY 「再チャレンジできる社会」の前に「チャレンジのできる社会」に 〓情報社会に適した教育への転換こそが真のセーフティネット〓 表題に釣られて読んだ。 再チャレンジの前に初チャレンジできてない 一方で、再チャレンジの前に、最初のチャレンジ…

▼奨学金はもはや奨学金に非ず。

西野坂学園時報 恐怖の連帯保証債務・奨学金 JASSO(旧日本育英会)の一般的な奨学金プランである「きぼう21プラン」(いかがわしい名前だ)というものがあります。これは日本育英会時代の第2種奨学金とほぼ同一ですので、ご年配の方はそのように理…