2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

競争社会=格差社会

久富善之『競争の教育』労働旬報社(旧称?)、1992年 学校は社会の縮図 「学校は社会の縮図である」というような言葉はよく目や耳にしたものだが、改めて一昔前の「学校」のような社会になってきたな、という印象を持つ。「荒れた学校」が社会全体に直接露…

青年の自立に必要なもの

全労連青年部による主張 http://youth-z.keddy.gr.jp/campaign/campaign.htm 抜粋・編集して引用します。 1.自立するに足る賃金が保障されるように 何にしても青年が自立可能な賃金・雇用体系を、企業の経済活動や行政の仕組みの中にしっかり位置付けるこ…

小泉純一郎、細木数子、石原慎太郎がもてはやされる理由

小泉純一郎と石原慎太郎、細木数子とがそれぞれもてはやされる理由は同一のものがあるのではなかろうか。(石原は別かもしれない) 社会や人生の不透明感に対して、理由や根拠は何であれ、はっきりと「こうすべきである」と断言して、その言説にココロが従う…

カムイ伝にみる青年と自由

「格差社会」については「流行語」に終わらせず、はっきり定義してきっちり克服していかなければならないと思う、今日この頃の私です。 中西新太郎氏の文章はなぜか苦手で、まとめるのに時間がかかりそうです。

新自由主義の社会における心性

新自由主義の社会、格差社会におけるあれこれの心理についてメモしておくことはムダではあるまい。イデオロギーは日常の心理、心術、心性の中に浸透し、日常意識の上にあたかも自然に客観的な思想のように、阻害され・組織された心性として立ち現れるからで…

日本型青年期の終焉と青年の自立

中西新太郎「青年層の現実に即して社会的自立像を組みかえる」『未来への学力と日本の教育5──ニート・フリーターと学力』佐藤洋作・平塚眞樹 編著 明石書店 2005年11月 を読みましょか。 青年の自立 私がブログの名前を「青年の発達と未来」とし、カテゴリ…

老後の保障はギャンブルで

ついでに最新の資料を覗いていたら、「投資家と社会に望ましい金融・資本市場の構築を」という文章が出ていた。 https://www5.jpc-sed.or.jp/files00.nsf/276697182031a3fd4925672c001a56da/10b2dc7b98d009444925710800235bcd?OpenDocument ここでいう社会と…

「勝ち組」と「負け組」の主観性

言いたいのは、「勝ち組」「負け組」は流行語であって、客観的な基準ではないんだということです。流行語が流通する背景の説明は流行語とイクオールではないの。 日本経済生産性本部の「働くことの意識」調査2005年を見ても、就職できただけで「勝ち組」だと…

岡崎祐司「『福祉国家』と社会福祉の基層」」『総合社会福祉研究 第20号』 2002年 総合社会福祉研究所

こうした原則的で教科書的なことをきちんと踏まえておくことも重要だと思ってノートします。例によって運動論的な寛容を期待して、抜粋もさせていただきます。 私は時間をかけて福祉の勉強をしたことは無いのだが、貧困化の時代に避けては通れないことであり…

格差社会の何が問題か/「格差社会」の実態は一億総「貧困化」

近頃、「格差社会」「所得格差の広がり」自体を問題視する向きが広がっている。所得格差があることこと自体は実証的な言説であって、価値的な判断を含まないはずである。

歴史に対する態度周辺/「荒野の40年」と「荒れ野の40年」

と言っても、本当に雑記です。http://library.shudo-u.ac.jp/news/2002-07-01-2.htm で、ドイツのワイゼッカー元大統領の演説の題が「荒野の40年」ではなく、「荒れ野の40年」という(書名)であること、つまり「コウヤ」ではなく「アレノ」で流通しているこ…

フリーターが増えるとなぜ問題なのか

けいざい早わかり UFJ総研 2004年9月30日 http://www.murc.jp/report/research/hayawakari/2004/20040930.pdf 同じくUFJ総研より。2004年3月4日 http://www.murc.jp/report/research/2003/03116.html フリーター人口の長期予測とその経済的影響の試算 1990年…

フリーター漂流

ちょうど一年前にNHKで放映されたNHKスペシャルフリーター漂流が本になって出版された。 http://spn03058.co.hontsuna.com/article/1661074.html たまたま視聴したこの番組は衝撃的だった。 観ていない方は是非購入されたい。 松宮健一『フリーター漂流』旬…

成果主義賃金と労働意欲など

赤旗:成果主義が賃金抑制の記事 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-02-15/2006021501_03_0.html “企業が採用する成果主義が賃金抑制につながった”とする研究結果が内閣府の政策統括官室がまとめた論文で明らかになりました。 それによると、(1)リスト…

浅井春夫氏による「新自由主義」解説

中央社会保障推進協議会 隔月刊『社会保障』No.403 2005年11月 あけび書房、『民医連医療』誌 No.403 2006年2月などよりノート。 新自由主義の特徴 新自由主義の特徴 1970年代後半にケインズ主義の破綻を背景に出現 財政危機の主要な原因を福祉国家だとする …

新自由主義と社会保障

社会保障をしっかり位置づけることは、われわれの利害の対抗者を弱者にではなく新自由主義的政治とそれによって恩恵を受ける支配者的な階層に見出す上で重要である。 一番悲しくつまらないのが、弱者が弱者を邪魔者扱いにすることだ。 高島進「福祉国家論と…

不安の向こうに楽な仕事が?

未来経済研究室 小村智宏(おむらともひろ)氏 三井物産戦略研究所 経済・産業分析室 主任研究員 http://www.study-mirai.org/works/the_world_compass0307.htm 例によって、主観的読み込みなので、正確なところは原文をご覧ください。 青年たちの現在の雇用…

格差社会の再生産と差別分別教育体制

未来経済研究室 小村智宏(おむらともひろ)氏 三井物産戦略研究所 経済・産業分析室 主任研究員 これからの「仕事」−人生モデルの変容と新しい「豊かさ」− 「消費とリテールの、過去、現在、未来を読み解く」 第6回 2005年9月22日(当該論文のページにうま…

新自由主義批判と福祉国家

後藤道夫「新自由主義批判と新しい福祉国家の創造」『総合社会福祉研究 第20号』 2002年 総合社会福祉研究所 2002年の文章なので古いといえば、そうなのかもしれないが、私にとっては古くないので、引用については運動論的寛容を期待しつつノートをとります…

ブログ

引用したらトラックバックするのが礼儀なのかしら。トラックバック先でごちゃごちゃすると鬱陶しいので、トラックバックの送信は控えるようにします。

新自由主義と教育

小泉首相「人間の力は学校の成績だけではない」 まず、2006年2月7日の衆議院予算委員会での小泉首相の答弁。http://www.asahi.com/politics/update/0207/005.html 〔民主党の〕前原氏は、東京23区における就学援助率と、都が実施したという小学5年生と中…

ブログ迷惑

インターネットで検索して、必要な知識を掲示しているサイトを発見したと思ったのに、それがブログの書き散らしだとがっかりする。 このブログも一見「ちゃんとした」ひとまとまりの知識や見解を提供してそうな表題なので、これを見直し、「blog」という文字…

心理科学研究会編『かたりあう青年心理学』1998年 青木書店より

首記のノートです。敬称は略させてもらいます。特に反省もせず直感的な抜書きに近いものです。本の紹介を意図したものではありません。よって誤読・曲解なんでもありです。 都築学「序章」 社会の発展とともに誕生した青年 マーガレット・ミードがサモア諸島…

自己防衛に向かう生活者

http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/survey/01.html野村総研の「生活者一万人アンケート」は1997年と2000年の調査である。 大まかに言って、生活者は生活防衛の風潮が強くなった。それは消費傾向にも現れている。20歳未満の青年は17歳を頂点に2〜3割が社…

努力が報われる社会

努力が報われる社会とはどんな社会なのか。「構造改革」読み書き練習ブログ http://literacy.jugem.jp/?eid=20 に書き込みをしました。 譲って所得格差が出ることが直接に悪でないとしても、それでは課税はどうなっているのかということが見直されるべきだ。…

月間チャージャー

おっかしーなー。はてなの神様に削除されたのか、それともプレビューまで見た後登録せず終了してしまっただか。 突っ込みを入れたくなる充電器である。 最新号は以下の通り。 ・Vol.9/ここまで来た、外国人労働者たちの驚くべき実態 簡単に言うと、日本人労…

月刊チャージャー

パソコンを立ち上げるとYahoo! Japanの画面になるように設定してある私です。ときどき、月刊チャージャーの広告が出るので先日覗いてみた。 なお、月刊チャージャーはYahoo! JapanのPR企画というもので、「20〜30代サラリーマンへ向けた情報コンテンツです。…

労働政策研究・研修機構

http://db.jil.go.jp/ ここのデータベースは使いやすい。人口・雇用・失業、賃金、争議、その他のデータがhtmlのみならずエクセルで・見たいように抽出してダウンロードできる。 http://db.jil.go.jp/welcome また、職業データベースは多くの職業についての…

家計経済研究所

消費生活に関するパネル調査は、 目的 : 私たちは若年女性の生活実態を、収入・支出・貯蓄、就業行動、家族関係などの諸側面から明らかにしようと考えています。 内容 : 経年項目として生活変動や就業形態、家計収入・支出・貯蓄、家計管理タイプ、消費者信…