心理

▼売り言葉に買い言葉。何が悪かったのか。

小学校教頭、児童の口にチョーク入れる 7月28日20時20分配信 読売新聞 高知県教委は28日、公立小学校の50歳代の男性教頭が、担任する男子児童の口の中にチョークを入れ、心的ストレスを与えたとして、減給3か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表し…

▼期待を察知して先回りすることのストレス

親や教師の期待を察知して先回りする 公園に連れて行けば、ブランコをし、砂場で山を作り、鳩を追いかけ、ボールを投げてみせる。 公園にお友達がいれば、遊ぼうと声をかけて笑ってみせる。 キャンプに連れて行けば、自然を体験してみせる。 「楽しかった」…

▼自己愛性人格と社会

町沢静夫氏『自己愛性人格障害』駿河台出版社 2005年11月 精神病の大衆向け書物は、紹介されている症例が興味深い。 雇用が不安定化し、あてにしていた年金が不安定になり、殖財は詐欺にあい、ただ「真面目に暮らしてきた」「人に迷惑をかけないよう気をつけ…

▼ささくれ立つモラル/市場原理の徹底による一億総「お客様」化

こうして見てくると、労働力や財、サービスが商品であること、人格が商品であること、生活が消費であること、人生が消費であることがむき出しになればなるほど、無視されることが常の「ルール」が表に出て「モラル」は後景に退き、ルールの実態は「力」=貨…

▼市民的モラル関連ノート

市民的なモラルの低下ということがくり返しくり返し話題になるのは、テレビがどういうタイミングかくり返し繰り返し話題にするせいもあるだろう。公共心や公徳心、モラルの低下ということそのものが直接ターゲットになり、「理由なく教え込む」とか「体験さ…

▼凶暴化する「お客様」

要求する親 問われる教師 私は仕事で観られなかったが、NHK 2007/02/01(木)放送「要求する親 問われる教師〜すれ違う教育現場〜」は激しい中身だったと友人は言う。 予め、私の答を言うと「それは自己愛的幼児性が広まって・強まった」という側面が大きい…

▼現象学的歴史認識、もしくは歴史意識

(私は、歴史や哲学や医療や心理学や社会学やなんやかやの専門家ではない。私に何か専門と言えるものは恥ずかしながらない。専門のものがないという点で言うと哲学系に近いが、先行研究について明るくもない。誤読・誤解は容赦頂く。) [追記]少し文言の手直…

▼幼児化する市民

小銭を握りしめた市民たち─現代社会の病理現象を精神分析してみる── 図書館にて。 北村隆人氏「研究報告 患者・患者さん・患者様」『精神科治療学』17(11)、星和書店2002年 日本において医師・患者に用いられる呼称の組合せを素材に、医師-患者関係を考察。 …

▼文部官僚の思考回路?

立場が上に行ば行くほど謝らない、というのは社会学の研究対象かしら。 いじめ自殺調査方法の見直し、文科省が初会合 (読売オンライン 2006年11月15日) 「7年連続ゼロ」となっている児童・生徒のいじめ自殺の調査が、実態を反映していないと指摘されてい…

▼格差社会に育つ心根と再チャレンジ、機会平等

読み始めたところですが。読み終えて。ローラリー・サマー著 青木純子訳『わたしには家がない──ハーバード大に行ったホームレス少女』2004年、竹書房 プロローグ …… たしかにハーバードを、数ある黄金の扉のなかでも究極の扉だと考える人は少なくない。 気が…

▼社会をよくするには/労働者の意識に関する調査 つづき

文字数制限があったのか? 社会を良くするのは、競争か協力か A 人々が相互に競い合うことで社会全体をよりよくすることができる B 人々が協力し連携することによって、社会全体をよりよくすることができる これも極端な選択肢の設置ではある。 結果として…

▼社会をよくするには/労働者の意識に関する調査

▼格差労働社会における労働者の意識は格差容認? 独立行政法人労働政策研究・研修機 2006.7.14 多様化する就業形態の下での人事戦略と労働者の意識に関する調査(2005年12月) http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20061109/p1 の続き興味深いのは設問26である…

▼格差労働社会における労働者の意識は格差容認?

独立行政法人労働政策研究・研修機 2006.7.14 多様化する就業形態の下での人事戦略と労働者の意識に関する調査(2005年12月) http://www.jil.go.jp/institute/research/2006/025.htm http://www.jil.go.jp/press/documents/20060714.pdf (ニュースリリース…

▼「希望学」に見る社会変動の深刻

文学的認識から社会科学的認識へ 適当な題が思いつかなかったので。 いろいろ、問題意識の表現としては文学的な記述が目立つ。異論はない。 「希望学」始めます http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/outline.html 社会の問題を考えようとするとき、これま…

▼人のためにカネがあるのではない。金のために人は生き・そして死ぬ

消費者金融:借り手の保険金…半数以上が「死因不明」 消費者金融10社が借り手全員に生命保険を掛けていた問題で、死因が判明しないまま保険金が支払われていたケースが05年度、大手5社で支払い総件数の半数以上の約2万件に上ることが分かった。 金融庁…

▼長期失業者のそれぞれの心情と事情と健康

調査シリーズNo.22『長期失業者の求職活動と就業意識』2006年9月1日 労働政策研究・研修機構 統括研究員 伊藤 実 さん 90年代後半以降の雇用情勢の急激で極端な悪化は、完全失業者の急増のみならず、失業構造そのものの変化を伴った。 まず、中高年の世帯主…

▼戦争が起こったら率先して戦う。すごい。//中国・韓国・日本

http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=100000&biid=2006081443768 東亜日報「オピニオン」AUGUST 14, 2006 03:07抜粋 ◆韓国青少年開発院が韓国、中国、日本の青少年2939人に、「戦争が起こったらどのように行動するか」と聞いた。日本の青少…

▼キャラ社会と青年

土井隆義「キャラ社会の構造」(『世界』2月号)と若者たち 北海道教育科学研究会(道教科研)のブログです 2006/01/13 http://blogs.yahoo.co.jp/doukyoukaken/22483357.html?p=1&pm=l抜粋

▼幸せの研究

幸福度研究の現状と課題――少子化との関連において 2006年6月 白石 賢(内閣府経済社会総合研究所主任研究官) 白石 小百合(帝塚山大学経済学部教授、内閣府経済社会総合研究所客員研究員) http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis170/e_dis165.html …

▼人格と発達

窪島務『現代学校と人格発達──教育の危機か、教育学の危機か』地歴社、1996年 窪島氏は障害児教育とその研究に造詣の深い方である。教育学のほうでは、一頃「人格」ということがさかんに言われた時期があったのだが、最近はあまり言及されないかもしくは「便…

▼他人を見下す人たち/他人をバカにする人たち

右派ナショナリストたち 「他人を見下す○○たち」というフレーズが気になっていた。 他人をバカにすることによって自分の価値を保存しようとする人たち、それは日本を占領するアメリカにはほとんど何も言わないくせに、アジア諸国を蔑視した言説だけは、これ…

▼「消費社会」の浸透と青年

NINE『戦後日本とは何か? 「若者たちと消費社会──高度経済成長以降の「個人」と「公共」』 http://srysrysry.blogzine.jp/meniutsuru/cat1007519/index.html はじめに ようやく、この文章に言及するための予備知識の仕入れが終わりました。こうしてこれから…

個人主義・刹那主義・直感主義>>個性?

土井隆義『「個性」を煽られる子どもたち―親密圏の変容を考える』岩波ブックレット№633 2004年9月 は、ブックレットであるからあれこれのテーゼの裏づけがどうなっているかは読者が調査しなければならない。私には書いてあることを全てそのまま鵜呑みにして…

ディスタンクシオン

ディスタンクシオンって言葉も要研究ですね。 ディスタンクシオンはフランスのブルデューって人が発明したか使用したかで著名な概念なんですが、下のところで勉強している人が居ます。 http://www.mirai-city.org/

競争社会=格差社会

久富善之『競争の教育』労働旬報社(旧称?)、1992年 学校は社会の縮図 「学校は社会の縮図である」というような言葉はよく目や耳にしたものだが、改めて一昔前の「学校」のような社会になってきたな、という印象を持つ。「荒れた学校」が社会全体に直接露…

小泉純一郎、細木数子、石原慎太郎がもてはやされる理由

小泉純一郎と石原慎太郎、細木数子とがそれぞれもてはやされる理由は同一のものがあるのではなかろうか。(石原は別かもしれない) 社会や人生の不透明感に対して、理由や根拠は何であれ、はっきりと「こうすべきである」と断言して、その言説にココロが従う…

新自由主義の社会における心性

新自由主義の社会、格差社会におけるあれこれの心理についてメモしておくことはムダではあるまい。イデオロギーは日常の心理、心術、心性の中に浸透し、日常意識の上にあたかも自然に客観的な思想のように、阻害され・組織された心性として立ち現れるからで…

心理科学研究会編『かたりあう青年心理学』1998年 青木書店より

首記のノートです。敬称は略させてもらいます。特に反省もせず直感的な抜書きに近いものです。本の紹介を意図したものではありません。よって誤読・曲解なんでもありです。 都築学「序章」 社会の発展とともに誕生した青年 マーガレット・ミードがサモア諸島…