▼売り言葉に買い言葉。何が悪かったのか。

小学校教頭、児童の口にチョーク入れる

7月28日20時20分配信 読売新聞
 高知県教委は28日、公立小学校の50歳代の男性教頭が、担任する男子児童の口の中にチョークを入れ、心的ストレスを与えたとして、減給3か月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。

 県教委によると、教頭は6月24日、児童数人が授業中にあくびをしたことから、全員に「次にあくびをしたら口にチョークを入れる」と注意。これに対し、男子児童が「入れや」と口を開けたため、チョーク(長さ2〜3センチ)を口の中に入れたという。すぐに取り出したが、この児童は翌日から夏休みに入るまでの間、4日しか登校しなかった。

 教頭は児童と家族に謝罪し、県教委に対し、「申し訳ないことをした。初心に戻ってやり直したい」と話しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000870-yom-soci

ははーん。チョークを口に入れた教頭の気持ちに共感。「すぐに取り出した」その「すぐに」がどのくらいのカウントなのか、すこし気になるが。
昔のように「怒れば静まる」児童たちではなかったのだ、その学級は。



「初心に戻」るのはよい。


「あくびしやがって、こんどあくびしたら口にチョーク入れっかんな!」
これがすでに「売り言葉」。間髪いれず「入れや」と「買い」が入ったもんでやっちゃった。
って、いくら子どもにイラついたからって、その煮える怒りの反射を「口にチョークを入れる」という予告で出したのが「ハズレ」っていうか「アタリっ!」っていうか。まあ、ダメだったわけだね。
子どもが自分に従わないということをよく研究して正しいフラストレーションの処理と教育的対処について慣れておかないと、すぐにダイレクトに怒りをぶつける「体罰」的な発想が口をついて出てしまうのだろう。そしてむかしはそれで、表面的に・その場限りでも従う子どもが多かったのだろう。70年代とかは。



チョークを口に入れっかんな!とキレたこと、「入れや」と言われて入れちゃったこと、「すぐに取り出した」こと。全部、シロートの心理として「了解」です。


まあ、職業教員としては要研修ですが。