▼幸せの研究

幸福度研究の現状と課題――少子化との関連において 2006年6月
白石 賢(内閣府経済社会総合研究所主任研究官)
白石 小百合(帝塚山大学経済学部教授、内閣府経済社会総合研究所客員研究員)
http://www.esri.go.jp/jp/archive/e_dis/e_dis170/e_dis165.html

 本稿は、……「幸福」とは何かについての疑問に答えるべく、

  • 幸福感についての概念整理、及び、
  • 幸福感に影響を与える要因に関する先行研究のサーベイ

を行った。
幸福感に影響を与える要因についての研究結果で、主に少子化に関連するものを挙げると、

  1. 個人の幸福度は所得の増加と共に上昇するが、一定以上を超えると飽和点が観察される。
  2. 加齢と共に幸福度はU字状を描く。
  3. 失業は幸福度を低下させる。一方で、仕事のストレスが高いと幸福度は低下する。
  4. 既婚者の幸福度は高いが、近年、未婚者との格差に縮小傾向がみられる。
  5. 子どもの誕生と子育てに伴い特に母親に負担がかかることから、結婚の幸福度は低下する。
  6. ただし、親は子育てを通じて子どもからpositiveな影響を受け、更に離婚を防止するという効果もある。
  7. 子どもの数が増えるに従い、フルタイムの雇用の場合の結婚の幸福度は低下する、

といったことである。

あとで読む。
読んでみたが、上の要約は妥当なものでした。