▼拡大する中国の生活水準の格差

今日の21時からのNHKのニュースは、中国の農業従事者の格差の大きさを報じていた。
ナントカ省の植木農家は、急速な都市化によって植木の需要が増え、万元戸の富農になっている。大きな家に贅沢に住んでいる。
一方、河北省のトウモロコシ農家ではシャバシャバのトウモロコシ粥を家族三人で一日に2回しか食べられない。年収は日本円で9万円。父親はリウマチの持病があるが、医者に見てもらう金がない。取材の日は薬としてのゆで卵が父親にだされたが、母親と娘は漬物だけだった。
その娘も年収相当の学費が払えず、中学校は1年で退学し、家業を手伝う17歳である。遠くで働く姉から送られてきたアイドルの写真やポスターを張った壁を前に、古いテレビを観るのが楽しみという。姉たちは外で働き口を見つけられたが、義務教育(?)もまともに受けていない彼女に働き口を見つけるのは極めて困難である。
彼女は、インタビューを受けながら父が病気であること・家が貧しいこと・貧しい家で取り残されていく不安を口にしながら、すすり泣きし始める・・・のが痛々しい。

中国よ、中国よ。一体何をしてきたのか、今まで。悲しくなる。