▼相対的剥奪・社会的排除と貧困の解決

▼貧困とは何か//「日本における相対的剥奪指標と貧困の実証研究」の記事との関連で念押ししておくけれど、貧困に陥っている人が、「相対的剥奪指標」で孤立性が高く、社会的に排除されてしまっているからといって、何か貧者の集う場所や「コミュニティー」を作れば良い、というのは、それだけでは貧困の解決にはならない。
僕も書いた人の肩書きや読んでる書物の意見に大いに左右されがちだが、たとえば「年越し派遣村」の地域地域での常設によって何か問題が「とりあえず」解決するとか思っている人がいるとすれば、それは違う。まあ、そんな人はいないだろうけど、似たような「共同体の再生」だとか「コミュニティーの創出」だとかで「貧困現象」を解消しようという提案が世の中にはあるらしい。それはまさにアヘンとしての宗教と同じで貧困問題の本質を覆い隠し・放置し・助長するものである。
年越し派遣村」など必要のない雇用・労働政策が必要なのである。