▼労働組合を組織する目的、規模、政党支持

以前、ゼンセン同盟についてちょっと触れた。
http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20060531/p1
今日のメルマガ情報

●過去最多の10万人を組織化/UIゼンセン同盟定期大会で報告
 民間最大産別のUIゼンセン同盟は13〜14日の2日間、愛媛県松山市で定期大会を開き、07〜08年度の活動計画を決定した。この1年間で、過去最多となる約10万人を組織化。うちパートが約7万8,500人を占め、大会時の組織人員は94万7,000人となった。
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/kumiai/20060915.htm


ゼンセン同盟のHPを見学
ニュースを見れば民主党候補者のあからさまな支持記事多く、さながら後援会ニュース。
何が目的の労働組合か。以下のようにある。

UIゼンセン同盟は、組合員の生活向上と雇用をまもるために、

  1. 社会の進歩・発展
  2. 産業民主主義と参加型労使関係の前進
  3. 生活者優先の政治体制の実現
  4. 世界平和と繁栄実現
  5. 友愛と連帯の精神に満ちあふれる社会づくり

のための運動を進めます。

「労働者の権利擁護」という文言はない。たしかに、その一言の有無でどうこうとは言えまいが。

http://www.uizensen.or.jp/doc/soshiki/soshiki.html

組合作りはUIゼンセンに!
1.労働組合づくりのプロがすばやく対応

 UIゼンセン同盟本部には日々労働組合づくりに専念しているプロ集団である「全国オルグ」が多数おり、すばやく的確に対応します。

2.流通・サービス業等、第3次産業の最大の産業別労働組合

 UIゼンセン同盟には流通・サービス業などの第3次産業の労働組合づくりや組合活動のノウハウが蓄積されています。

いったい、とにかく早く組合を作り上げることができるという宣伝は誰に向かってアピールされているのか。労働者はとにかく組合を作ってもらいたいと思っているのか。困っている労働者は困っている境遇を何とかして欲しいのであって、とにかく組合があってカタチがあればよいとは思っていないのではないか。
そう、思っていない。
思ってないな。
じゃあ、誰が組合を作って欲しいのか。一つにはゼンセン同盟だろう。もう一つは「参加型の産業民主主義」を進めてほしい経営者側である。

3.経営側からの信頼

 あらゆる業種の労働組合が加盟していますが、加盟組合の経営側からも信頼を得ているます。
 生産性向上、業績拡大のために働く者の立場からも積極的に取り組みます。そして、その利益の配分について、労使対等の立場で話し合って決定します。そういった基本的な考えと実践により経営側からも信頼を得ています。

大事なのは労使対等の立場というよりは「経営者側からの信頼」であることは表題に挙げてあることに見て取れる。