▼学問の自由

日本科学者会議の機関誌、『日本の科学者 5月号』が出た。
福田邦夫氏「SLAPP言論弾圧」は最近のSLAPP(Strategic lawsuits against public participation 「市民の関与を排除するための訴訟戦術」---恫喝訴訟---)の例を紹介している。「恫喝訴訟は国や地方自治体、経済的強者が市民=経済的弱者の言論や意思表明を封殺するために行使する不当な行為であるが」、これを民事訴訟を利用して行うことが多い。民事訴訟は紙切れ一枚で訴訟を起こすことができ、個人的には到底負担できそうもない巨額の損害賠償を要求し、それに勝訴しなくても、自らの批判者や反対者を被告人として裁判に対応させるだけでそのエネルギーを削ぎ、恫喝目的を達成することができる。
国家、権力による言論弾圧として以下の事例を挙げておられる。


企業によるSLAPPの悪用として氏は以下のような事例を紹介しておられる。


詳しくは当該雑誌を是非ご覧いただきたい。SLAPPについてはさしあたり「オリコン事件」の当事者となられた方のSLAPP訴訟情報センターなどをごらんいただきたい。