▼暴動の日本的な形態

まあ、新しいことは何も書けません。いろんな人がいろんなところで言ったことを、もっと不正確な感想として。しみじみと。
もう、個人的には日々が経済的な焦りとか営業の忙しさとかで大変なので。


中国の反日暴動の下劣さ

尖閣諸島国有化(日本)を受けての中国での暴動には、やはり驚いてしまう。またそれを取り締まらない中国の警察の映像にも驚いてしまう。
映像を見れば、破壊行為を行っているのは自分の近所でも見かけそうな若い連中である。少なくとも50歳を超えていそうな人は見かけない。
それにしてもこのような暴動や「反日」騒ぎは見ていて気分が悪い。日本に抗議していることがではなく、その「愛国」だとか、その裏返しの「反日」だとか、「国旗」を焼いて見せたり破って見せたりというのが暴力的で、したがって知性と品位の低さを示しているように感じられるからだ。醜いものを見て気分が悪くなるのは当たり前だ。
翻って日本でも、中国人を殺せだとか朝鮮人がどうだとか熱心に言っているのを見ると、ぞっとしてしまう。


貧困滑落社会――自殺と死刑目的殺傷事件と生活保護

生活保護が激増しているという。今から5〜10年後以降、リタイヤして年金をもらって暮らさざるを得なくなる人たちの、すくなくない人たちがもらえる年金は生活できないほどの年金であろう。年金がもらえない人たちも少なくない。もう「年金で暮らす」というのは現実味があったのが、それがどんどん幻想になっている。年金事務所に行けば怒号と悲嘆の叫びとため息で満ち満ちているであろう。
小学校から何一つ特別な落ち度もなく過ごしてきたはずなのに、公務員でもなければ、まともな年金をもらえない人が沢山いるのだ。そしてそれは増加する。
「希望は戦争」(2007年1月)と叫ばれた頃から(その数年前)、「死にたい」からと自殺はせずに(自殺者は自殺者で一向に減らない)不特定多数の他人を巻き添えにして(殺傷して)「死刑にしてもらいたい」というような事件が相次いで起こった。
自殺と殺傷事件という形で日本でも暴動はとうに始まっているのだと思う。
砂が盛られた板をゆっくり傾けるように、下のほうからどんどんと極貧へ、大量の労働者・勤労市民が滑落していく。リーマンショックの前から、そして最近は電気リストラで、TPPで、原発事故で、ザーッと、盛った砂がひび割れながら落ちていくように、大量の労働者・勤労市民・農漁民が滑落し、落ちたところで「生活保護受給者め」と踏みつけられるのである。
(叫んだ人のつぶやきを探してみた。みんなはもう知っていただろうけど、少し驚いた。https://twitter.com/T_akagi/status/48483548079996928 とか http://togetter.com/li/112853


中国に生まれたとして、自分が富裕層になり行く本当の希望を青年たちは持っているだろうか。もっては居まい。だいたい政治経済がダブルスタンダードなのだから、まじめにしているだけで安寧に暮らせるわけがない。
日本も雇用が破壊され、まじめにしているだけでは、今普通になんとか暮らしていたとしても、老後は生活保護規準の周りをうろうろするような生活である。生活保護は厳しい。老後のためにとコツコツ取っておいた預貯金をほとんど全部使い果たさなければならないし、基本的に自動車も手放さなければならない。今ですら身ぐるみ剥がされて、手も足も奪われようやく保護が受けられるのだが、いま、そこにさらにさまざまな制限が加えられようとしている。


弱者を憎ませる「消費税制度」

社会保障というものは、労働者や勤労市民の「ふところ」で支えるものだという「虚偽意識」をたっぷり染込まされた人たちばかりである。日本は。おそろしいことだ。
資本と政府とが労働者や市民の労働によって、生涯賃金以上の富を蓄積し、企業と一部資本家の懐にチュウチュウと吸い取っているというのに、貧民たちは互いの弱点が自分の懐から掠め取るものと互いに敵視させられている。社会保障を目的と謳う消費税は、弱者を憎ませる恐ろしいイデオロギー制度である。
まあ、消費税でなくても「弱者が憎い」社会になってきちゃってますね。



尖閣諸島竹島に米軍基地とオスプレイを配備したらどうでしょう

ところで、沖縄の人たちがオスプレイ配備に怒っているのを見て、尖閣諸島と中国とに絡んで沖縄の人たちを罵倒したい人たちがいらっしゃるようです。
それなら、尖閣諸島に米軍基地をおいたら一石二鳥だと思う。普天間基地尖閣諸島にどうぞ。竹島も、米軍が基地を置くといえば、韓国も反対できまい。