▼共産党しか頼れないと、福祉事務所も警察も。

共産党の自慢?

ホームレスになった人とか、サラ金で困った人、その他の困窮者が頼っていくべきところはどこか。福祉事務所だろうし、場合によっては警察だろう。とりあえず、なんとかしてくれて、さしあたって夜露をしのぐ場所・落ち着いて考えられる場所を提供してくれ、今後の人生をどうしていくべきか、親身にアドバイスして世話してくれる、そういう役割を、生命の消滅・人格の壊滅を阻止して保持してくれる役割をこれらの機関が、町々の場所として果たしてくれるものと期待するのは当然のことである。
まあ、たとえば、家が丸焼けになってしまって・失業していて・病気がちで、とりあえず泊り込めるような友達もいない、となれば遠くの親戚に行くより近くの福祉事務所に行ってみようかと思うだろう。そこでなんだかんだと追い払われたら警察に行ってみようと思うだろう。税務署に行ってみようとか土木事務所に行ってみようと思う人はいまい。それほど福祉事務所と警察とは広い意味で「身の安全」を無償で確保することが期待されている「場所」なのだ。


ところが、最近はなぜかこの二つの場所に出向いていっても「共産党」を紹介されることがあるという。共産党はそのように自慢げに書いている。たぶんそういう事実は少しはあるのだろう。

行政、ひいては国家の存在理由の希薄化

共産党はそうして自慢するのは共産党自身はよいかもしれないが、それでは市民は困る。今日の寝る場所に困ってしまった人や、今日の子どもの晩ご飯に窮してしまっている母親が福祉事務所に行ったのなら、きちんと受け止めて、今後の身の振り方や健康の確保をいっしょに考えて、まさに「自立」のプロセスを手助けしてくれなければ困るのだ。
警察も共産党を紹介するのではなくて、福祉事務所や消費者センターを紹介して、市民が安心して平穏に暮らせるようにしてくれなくては困る。
そうでなくては、行政が市民の平安を放棄していることになるし、それではそうした機関の存在理由がなくなってしまう。そこに行けば、自殺しなくて済む・一家心中しなくて済む・夜露にぬれて一夜を過さなくて済む、そういう役割を共産党ではなく福祉事務所や警察が果たしてくれなくては。


そうでなくては福祉事務所や警察の業務が共産党に委託されてしまうよ!