▼麻生流「ばら撒き策」の先駆

地域信仰券から

あの、何だっけ、2001年に、「公明党の浜四津敏子代表代行が、?共産党が地域振興券を実現させたといっている?という、ありもしない話を全国で演説してまわった」時もあきれたけれど。
こんどは現金をばら撒くという。それを麻生氏は思いつきでありながら、「とてつもない」ナイスなアイディアだと思って大発表したのだろう。しかし感覚としては夜のクラブかなんかで、ホステスたちに一万円をばら撒くような感じではないか。「あっちのボックスにも撒いてくれ、これで何か買ってくれってね。これで景気も良くなるだろ」ってね。
もしかしたら、「景気刺激」とは切り離された「家計支援」ということ?


ところで、この『とてつもない日本 (新潮新書)』という麻生氏の本もなかなかの「ぶっ飛び」である。末尾に少しだけ紹介。

先駆者

地域振興券が景気を良くしたとかいう信仰には幾分根強いものがあったのだろうか、2004年の事件を記憶されておられる方も多かろう。(引用中省略あり)

振り込め詐欺1480万、ホテルで豪遊…少年5人逮捕

 振り込め詐欺おれおれ詐欺)を繰り返して総額約1480万円をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は15日、東京の都立高校生2人を含む少年5人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。

 逮捕されたのは、千代田区の都立高校2年生の少年(18)、江東区の無職少年(19)ら。

 調べによると、少年らは高齢者ら計16人から、総額1484万円をだまし取った疑い。

 少年らはだまし取った金で、都内の高級ホテルに何度も宿泊。1人分が6万円もする高級フランス料理や、4万円の焼き肉料理を全員で注文するなどして豪遊していた。
 主犯格の少年(19)は「田舎のお年寄りが金をため込んで使わないからバブルがはじけた。だまし取って使えば景気は良くなる」などと供述しているという。

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20041215/20041215it05-yol.html

ピッタリ、現首相の思いつきの先駆ではないか。
なお、三年後には消費税を上げて、これを地方と政府が使うことになるので、ますます景気は良くなるという予定になっている。

スネオな日本

参考:とてつもない外交

共産党井上哲士議員のメルマガから「適度な引用」にて麻生太郎氏『とてつもない日本』の紹介

 「学級のクラスを想像してほしい。一番大きい顔をしているのは誰か。もちろん喧嘩の強いA君だ。一方B君は、腕力はそれほどでもないが、カッコよくて頭もいい。一目置かれる存在だ。そして、C君は、腕力もないし、身につけている服や持ち物は個性的で良質なのにカッコよくないけどお金持ちの子」
 

 そして、麻生氏はA君はアメリカ、B君はフランス、C君は日本にたとえ、C君はいじめられないためにどうすればよいのか、と問いかけたうえで――

 
 「従来どおりアメリカと同一歩調をとることを基本姿勢とするのが、日本にとって得策と考えていいのではないか」「身の安全を自力だけで守ることができないのであれば、ケンカの強いA君と仲良くするというのは、子供でも知っている生活の知恵ではないだろうか」

ホント、スネオな日本。シズカちゃんとは結婚できないね。