▼自立した個人とは何か①──経団連

自立とはイデオロギー的な生活様式の獲得なのか、それとも人類普遍の発達段階か。
大家族から抜け出ることが考えられないような血縁集団で年齢を重ねていく場合、自立というのはあるのだろうか。
前資本主義的段階で、生産手段から切り離され、生産者に隷属しているような場合、自立というものはあるのだろうか。
現代日本における自立した個人とはどういうことだろうか。

経団連

http://www.keidanren.or.jp/japanese/journal/CLIP/2003/0708/02.html
2003年

奥田会長の発言から 6月11日(水) 雑誌社とのインタビューより
自立した個人が活力ある社会をつくる
「政治、経済、ビジネスでは、実際に行動するのは個人であり、個人の力が活力ある社会の土台になります。個人がそれぞれの力を活かしながら、同時に社会全体の役に立ちたいという気持ちが、社会を動かす力になります。個人の力が社会のあらゆる組織に広がれば、活力ある社会になります。個人の活力を引き出すには、誰もが自由な選択と自己責任のもとで、何度でも挑戦できる場をつくることが大切です。
自立した個人とは、国家や地域社会、企業などの一員としての責任を自ら進んで果たし、健全な依存関係を築いていける人です。サラリーマンなど組織に属している人も、組織の中で役割を果たし、社会に付加価値を提供することによって立派に自立した個人になることができます。」

  • 国家の一員としての責任を進んで果たす
  • 地域の一員としての責任を進んで果たす
  • 企業の一員としての責任を進んで果たす
    • 社会に付加価値を提供する(意味のある存在となる)
    • そうして生かされる

これが自立した個人だということ。