格差社会
三浦展『下流社会−−新たな階層集団の出現』2005年9月 光文社新書 を遅ればせながら入手・読了。うなってしまった。
以下は援用される諸調査の抜粋。
厚生労働省 | 所得再分配調査 | ジニ係数 |
内閣府 | 国民生活世論調査 | 階層意識をたずねる調査 |
国立社会保障・人口問題研究所 | 出生動向基本調査 | 結婚後の妻の職業 |
財団法人社会経済生産性本部 | 働くことの意識調査 | 新入社員の意識調査 |
家計経済研究所 | パネル調査 | 高所得の夫婦の増大 |
日本労働研究機構 | 女性の就業意識と就業行動に関する調査 | |
労働政策研究・研修機構 | 若者就業支援の現状と課題 | |
労働政策研究・研修機構 | 就業構造基本調査 | 年収と結婚率 |
質問紙法にもとづく社会調査データベース | 社会階層・社会移動調査 | 収入と結婚率 |
内閣府 | 国民生活選好度調査 | 格差の是正をすべきだと考える人が減っている |
そして文献。ただし、巻末の文献リストは現物参照。
大竹文雄 | 日本の不平等 | 近年の所得格差の拡大要因は、経済学的には所得格差の大きい高齢者の増加が主因であり、成果主義の導入による30-50代の所得格差の拡大の影響はまだ確認されていない。夫の所得と妻の有業率の間に負の関係はなくなっている。 |
佐藤俊樹 | 00年の格差ゲーム | 階層意識の変遷 |
今田高俊 | ポストモダン時代の社会格差 | 2005年以降の低成長・無成長の社会展望のもと、経済成長・階層上昇を求めない意識の出現 |
森永卓郎 | 年収300万円時代を楽しく生き抜く | |
樋口美雄 | 日本の所得格差と社会階層 | 男性の所得格差は拡大・固定化傾向にある。 |
眞鍋倫子 | 「既婚女性の就労と世帯所得間格差のゆくえ」 | 夫の収入が高いほど正社員である妻の収入も高い |
本田由紀 | 女性の就業と親子関係 | 眞鍋の論文所収 |
宮本みち子 | 若者が〈社会的弱者〉に転落する | 90年代以降、高卒者の雇用システムが崩壊したので弱者としての若者が増大した |
山田昌弘 | 希望格差社会 | 希望格差が拡大し、固定化する |
白波瀬佐和子 | 少子高齢社会のみえない格差 | 収入・学歴と未婚率 |
宮本みち子 | ポスト青年期と親子戦略 | 所得と独り暮らし |
苅谷剛彦 | 親の階層が低い高校生ほど学習以外に自己能力感のある者が多い | |
鈴木謙介 | カーニヴァル化する社会 | 内的に不幸な人間が、その不幸を処理するに、与えられた娯楽装置によってしか解消できず、自力で不幸を解決できない受動的な存在になっているのではないか。 |
香山リカ | ぷちナショナリズム | |
斎藤環 | 「負けた」教の信者たち | 階層格差がコミュニケーション能力の格差によって規定されている |
内閣府 | 青少年の社会的自立に関する意識調査報告書 | 本田の論文所収 |
本田由紀 | 社会的自立とライフスキル | 学歴とコミュニケーションスキルの正の相関 |