▼御殿場事件

御殿場事件なるものについて、今日の「ドキュメンタリー宣言」という番組で視聴した。
ひどかった。
番組では(もちろん/残念ながら)真犯人はわからなかったが、だからといって、誰でも疑わしい奴を有罪にすればよいというわけではない。「疑わしきは罰せず」が基本のはずだ。「疑わしいから罰しておこう」では冤罪を発生させるからだ。
この原則からすると、真犯人が誰であっても、御殿場事件の被告たちは罰せられてはならないはずだ。



怖いのは、誰でも「疑わしい」人物に仕立て上げられ、多額の弁護費用・裁判費用をいくら投じても、有罪にしかならないということだ。現にそうなっている。
取調べ全体の公開、誤認逮捕・冤罪に対する十分な補償が必要だ。陪審員制度の導入によって、誰も知らないところで「整理」という取引が行われるようでは、公正な裁判・判決は期待できないだろう。