▼自白の強要──真実でないことは決して自白しないこと!
北陵クリニック筋弛緩剤事件は……
仙台市の北陵クリニックで患者に筋弛緩(しかん)剤を投与し、1人を殺害、4人を意識不明などにさせたとして、殺人と殺人未遂罪に問われた元准看護師守大助被告(36)の上告審で、最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は27日までに、被告側上告を棄却する決定をした。無期懲役が確定する。決定は25日付。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000089-jij-soci
2審は(1)同じ病院で短期間に続いた事件で同一犯と考えられる(2)守被告は使用済み空アンプルを病院から持ち出そうとするなど不自然な行動をした(3)1件では「不満を持っていた副院長を困らせようとした」と動機を供述した−−などを根拠に、5件すべてを守被告が実行したと結論付けていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000103-mai-soci
殺人未遂罪の被害者の一人、大島綾子さん(18)は小6だった00年10月、腹痛で北陵クリニックを訪れた。点滴を受けている途中に容体が急変。現在も意識不明が続いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000122-mai-soci
真実は?
被害者がおられる前で、軽々に断定的なことは書くべきではないとは思う。
しかし、当初よりこの事件の犯人が今回の被告であるという「感じ」が私にはもてなかった。
寧ろ、守被告について言うと、冤罪ではないのかと正直疑う。志布志の事件を見よ。一旦罪をかぶせられ、警察・検察が噛み付くとなかなか翻すことができないのが日本の刑事「犯罪」ではなかろうか。
また今回の事件が医療事故ではないという証明はなされたのだろうか。医療事故が発生する余地は皆無の職場であったのか。
未読だが、検索結果を貼り付けておく。
http://www.jicl.jp/now/saiban/backnumber/sendai.html
http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/sub01.htm
http://www17.ocn.ne.jp/~kyuuenka/
http://homepage2.nifty.com/daisuke_support/outline.htm
http://www.news.janjan.jp/living/0712/0712066763/1.php
http://shadow99.blog116.fc2.com/blog-entry-49.html
http://www.news.janjan.jp/living/0705/0705024800/1.php?action=tree
自白の強要──真実でないことは決して自白しないこと!
どうしてやってもいないことを自白してしまうのか。嘘をつくというのは結構エネルギーの要ることである。取調べの中で、嘘をつくことによって、何かから逃れることができるから、何でもいいから、あいはどうでもいい気持ちになって自白するのである。
昔、治安維持法下での、取調べ中の共産党関係者の「転向」については「思想的現象」ではなく「物理的現象」だと何かに書いてあったが、まさに物理的あるいは物理的に近い圧迫に耐えられなくなって「自白」してしまうのではないか。
最近では富山冤罪事件にしても志布志の事件にしても、「自白」がきっかけである。志布志の事件では被告自らが嘘の自白を証明するのに困窮してしまい、さらに嘘の自白を重ねるという喜劇のような惨劇がおこっている。
モタモタしている間に真実はどこかに言ってしまい、無辜の市民と被害者・関係者の人生が大きく狂ってしまう。
やっていないことは絶対に「自白」しないことが大切だ。