▼地方自治体の首長の役割

都知事選でにぎやかしい。
石原が嫌いだから石原を落とすために吉田を下ろせ、いや浅野は宮城でひどかった、という絵図になっているらしい。

東京都知事選」(『かきがら』落とし t_zard77さん)より長々引用。そうなんだなぁと思う(ぴったりではないけれど、同感)
http://d.hatena.ne.jp/t_zard77/20070317

なぜ、石原都政が色々批判されながらも、都民の間(少なくとも自分の周りの雰囲気)では、「まぁ最後は石原さんにもう一期」みたいなコンセンサスが既にできているのだろうか。
答えは簡単で、やはり自分の意思に基づいて、自己主張する筋が一本通っているからだろう。
例えば、対立候補は公立学校での君が代斉唱、国旗掲揚、についての強制について、「強制はよくない。もっと議論をしたり、現場の自由を与えるべきだ」という。でも、石原の答えは明快で、「自由とかの問題ではなく、国が方針を決めたのだから、公立学校ではしっかりやらせるのが」という意見。俺の意見に賛成の人は、俺に票を入れれば良いということ。
そういう、「俺はこいつのこの主張には賛同できるから、一票入れる」というこちら側へのアピールが、石原以外の候補者には残念ながらない。こういう場合、概念的なこと(自由とか)を言ったり、一般論(説明責任とか)を言ったり、もっと議論すべきだといったりすることは、何の意味もない。
だから、石原の主張に賛同する人は当然投票するが、それ以外のあまり関心がない人達も、よく分からないけど石原がやっぱりまともだろう、となって投票するだろう。

国が決めたから自治体がやるのが当然(石原氏)、国がやれといったからやったんです(浅野氏のこれとか、これ)では石原氏も浅野氏も同じ。というか自治体としての意味がない。だから道州制なのか?


つまり、自治体の首長であれば
国が決めたからとかの問題ではなく、子どもの教育の問題なのだから、現場の子どもを中心に、児童生徒と教員と親とが自主的しっかりやらせるのが筋
国が決めた制度であっても、住民の命や暮らしにかかわる問題なのだから、わが県なりの独自の施策を実施するのが筋
と言ってもらいたいものだ。特に医療や介護や福祉や住民税や教育や公共事業について。



国の言いなりになる自治体なら、「自治」体としての意味がないの。