格差を是認する首相、格差ではなく「ねたみ」を非難

首相が率先して格差社会を是認−−2月1日午後の参院予算委員会

格差をねたむのが悪い

 小泉純一郎首相は2月1日午後の参院予算委員会で、自民党議員の質問に対し、「わたしは格差が出ることは悪いこととは思っていない」と答弁した。その上で「ようやく今、光が見えてきた。光が見え出すと影のことを言う。影に対し、どうやって手当てをしていくかが大事だ」と述べた。
 「手当て」が経済的弱者に対する配慮・救済であるように報道されているが、社民党議員の「貧困層が増えているという認識があるのか」という質問に対しては
 「ますます増えているとの認識はない。どの時代でも成功した人と成功しない人がいる」
 「貧困層をなくす対策と同時に、成功をねたむ風潮や能力のある人を引っ張る風潮は厳に慎んでいかないと、社会の発展はない」
と答えた。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/164/0014/16402010014002c.html
 貧困層をなくす対策が必要だとの答弁をするくらいの認識は持っていることに少し驚いた。