▼リンチによる教育

柔道の技を何度もかけて脳に障害 中学校教諭を書類送検
2007年07月02日13時21分

 部活動中に生徒に柔道の技を何度もかけ、脳挫傷などのけがを負わせたとして、神奈川県警は2日、横浜市立中学の柔道部顧問の男性教諭(28)を傷害容疑で横浜地検書類送検した。「生徒の態度が悪く、矯正しようと思ったが、指導のつもりだった」と容疑を否認しているという。生徒は後遺症として、記憶力などが低下する高次脳機能障害が残った。
 調べでは、教諭は04年12月24日、当時中学3年だった男子生徒(17)に何度も投げ技をかけたり、絞め技で一時的に意識を失わせたりして、急性硬膜下血腫と脳挫傷などのけがをさせた疑い。教諭は、生徒が意識を取り戻した後も、休みを与えず、さらに投げ技をかけ続けたという。
 同市教委が「教師の瑕疵(かし)は認められない」と責任を認めなかったことなどから、生徒と両親が今年2月、県警に教諭を刑事告訴していた。
asahi.com

http://www.asahi.com/national/update/0702/TKY200707020143.html

柔道ワザをかけられることによって態度が「矯正」されるという教育学を学んできたのか、この教員は。
それとも教育再生会議の熱心な信者であるのか。教育委員会もそうなのか。
いい加減、学校体育(課外活動を含むスポーツ全般)が人格を「必ず」健全に形成するという信仰は捨て去られねばならない。その逆であって、健康や人格を害する可能性をこそ監視・制御せねばならない。

参考:体験崇拝と自己陶酔と腕力の饗宴 http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20070123/p1

○ 葛西委員 先生は体力や知力において生徒から抜きん出ていることで尊敬を集めることができ、指導が成り立つ。言うことを聞かない生徒達には、剣道なら剣道の先生が1 時間か2時間徹底的に稽古を付けて、その後で今度いろんなことを教えてあげるというような仕組みを考えるといいと思います。その際には担任は1人ではなくて、2 人とか3 人でやるといいのではないかという感じがいたします。