▼民主党に何を期待するというのか

メルマガ抜粋

日本共産党衆議院議員佐々木憲昭
..。oO○.。o○憲昭eたより○Oo。..○o。.2006/12/15第189号
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夜の6時過ぎ、参議院教育基本法特別委員会で、自民党議員が、突然、質疑打ち切り採決の動議を出し、中曽根弘文委員長が「法案に賛成の方の起立を求めます」と宣言。野党が委員長席に詰め寄って抗議するなか、与党の自民党公明党の多数で、教育基本“改悪”法が強行採決されました。


ところが、今日の「読売新聞」を見て、私は唖然としました。なんと「参院の自民、民主両党は別の『円満採決』のシナリオを水面下で練り上げていた」というのです!いったいこれは、どういうことなのでしょうか。
民主党は、オモテでは他の3野党にたいして、「結束して政府与党の教育基本法改悪法案の成立を阻止する」といいながら、ウラで自民党と円満成立を「約束」していたというのですから、ほんとうに呆れますね。……考えてみると、もともと民主党教育基本法「改正」案は、自民党とほとんど変わらないばかりか、「もっと右だ」と言われてきました。事実上“悪政の競い合い”というべきものだったのです。最後の土壇場で、その本質が露呈した、といえるかも知れません。

その「円満採決」のシナリオとは、……14日午前の質疑を終えた際、中曽根委員長が「質疑終了」を宣言する。―→野党が抗議する。―→中曽根委員長が休憩を宣言する。―→与党が譲歩し、同日午後に締め括り総括質疑をおこなう。―→その後、円満に法案の討論と採決をおこなう。……これが自民・民主の「約束」だったというのです。
これでは、自民党民主党による「やらせ」そのものではありませんか!

一部で「全野党共闘」のみに全てを託すような、それ全野党共闘以外は与党を利するだけだというような議論が見受けられるが、こんな「野党」に何を期待するというのか。