▼暴力で強制出産……教育基本法

「何々すること」という文末が続く改定案のセンスも嫌いである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061214-00000011-yom-pol

教育基本法案成立へ、59年ぶり改正

12月15日2時5分配信 読売新聞

 安倍内閣が最重要法案に位置づける教育基本法改正案は14日夜の参院教育基本法特別委員会で、自民、公明両党の賛成多数で可決された。

 特別委は14日午前、安倍首相が出席して与野党が質疑を行い、休憩をはさんで同日夕に野党による質疑を再開した。その後、与党が採決を求める動議を提出。野党議員が中曽根弘文委員長席を取り囲んで採決に反対する中、改正案は可決された。

http://www.inoue-satoshi.com/sf2_diary/sf2_diary/top.html

井上哲士 活動日誌 2006年12月14日(木)

教育基本法改悪法案を強行採決/3回の質問/内閣不信任案

 与党は、18:00過ぎに教育基本法特別委で、改悪法案を強行採決しました。

 国民新党の質問が終了した直後、自民党の議員が質疑打ち切り動議を提出。私は、野党の理事とともに直ちに委員長室に駆け寄り、強行採決をやめるよう抗議しましたが、委員長は打ち切り動議や法案への起立採決を叫び、野次と怒号のなか強行採決が行なわれました。

 審議はまったく尽くされておらず、タウンミーティングのやらせ質問で法案提出者としての資格が問われているにもかかわらず、数の力で強行する。もっとも教育に反するやり方です。満腔の怒りをもって糾弾します。

資本論』の「資本」を思い出す

前文から「平和への決意」や「普遍的な文化」を削除して、「正義」と「伝統」を挿入したことに象徴される「教育基本法改悪案」は報道その他の通り、公費での「やらせ」、マヌーバなど、汚物を振りまきながらウソにまみれて、無理やり分娩させられようとしている。
その謳う美辞・麗句が欺瞞に過ぎないことをわが国の最高の機関である国会にヌタヌタと塗りたくりながら!

教祖マルクスの『資本論』のあまりに有名な一節を思い出す。

もし貨幣が、オジエの言うように、『ほおに血のあざをつけてこの世に生まれてくる』のだとすれば、資本は、頭から爪先まで毛穴という毛穴から血と汚物をしたたらせながら生まれてくるのである。


これほどまでにイデオロギッシュな法が、これほどまでに「虚偽意識」であることをむき出しにして生まれ出でようとしている。わが国の汚物がただれきった恥部から出てくるのを見せ付けられているようである。