▼学力低下ではなく学力格差

公立小中校長の9割「学力格差、将来広がる」

 公立小中学校長の約9割が、「20年前に比べて家庭の教育力が低下している」と受け止め、「将来、学力格差は広がる」と見ていることが29日、東京大学基礎学力研究開発センターの全国調査で明らかになった。「教育改革がはやすぎて現場がついていけない」と感じる校長も9割近くにのぼっており、改革に戸惑う現場の実態も浮き彫りになっている。

 調査は先月から今月にかけ、全国の小中学校の約3分の1の1万800校を対象に行われ、約4割の校長から回答が届いた。

 それによると、「子どもの学力が20年前に比べ下がった」とみるのは小学校で42%、中学校では57%。小学校の76%、中学校の65%が「子どもを教えにくくなっている」と答えた。
(読売新聞) - 8月30日3時11分更新

東京大学基礎学力研究開発センターの当該の第5回 基礎学力シンポジウム(2006年度)はこちら
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/coe/sympo_j.htm#02

【タイトル】 日本の学校−現実と未来ー
【日程】 8月29日(火)10:00〜17:30
【場所】 東京大学本郷キャンパス理学部1号館2F 小柴ホール

<学力の危機と日本の学校
COEの活動と校長調査  金子 元久東京大学教授・基礎学力研究開発センター長)

<学校の現実と未来>
学力像と学力評価     市川 伸一(東京大学教授)

社会変動と学校       苅谷 剛彦(東京大学教授)


教師              佐藤学・秋田喜代美(東京大学教授)


学校経営           勝野 正章(東京大学助教授)


財政措置           小川 正人(東京大学教授)


総括              佐藤 学  (東京大学教授)