▼格差社会は活力を奪う

大和総研 理事長 兼 取締役 清田瞭氏のコラム「格差について」2006/04/07
http://www.dir.co.jp/publicity/column/060407.html

株の売買が商売なのが大和証券という会社。そのシンクタンクのトップのコラムである。
清田氏も政府の発表等にかかわらず格差とその拡大の存在を認め、懸念している。

株式市況の好調さも“持つもの”と“待たざるものの”の差を広げているに違いない。

氏としては結果の平等の保障はできないから、機会の平等を徹底させるべきという。しかし、

しかし、より重要であるのは、格差を克服するための制度である。一度ついた格差が固定化されれば、階級社会を産み出し、いずれ、社会の活力を失わせ、国として衰退していくことは歴史が証明している。

ソ連とか旧東欧社会主義諸国はそうだったのだろう。固定させていたものがどのような制度であったかの違いはあるにせよ。

格差は若い時期から存在し、その後も拡大しながら、人生の終章に際して、生涯賃金や年金或いは、資産の差の形として顕在化すると言われている。

氏によれば「言われている」のであって、氏自身が「言っている」のではないけれど、そうであるなら、格差を拡げに拡げてきた「構造改革」や「規制緩和」を推進するのは間違いではないだろうか。
格差を生み出し・拡大した原因についての職業的無反省なのだろう。か。