▼外務省と天皇

気象庁の技官と宮内庁で墓掃除をやっている人なら知り合いの知り合いがいるけれど、外務省に友人はいない。
この間、在米日本大使館がテレビに写って、玄関の上方にキンピカの菊の紋が飾られていたので、すこし驚いた。菊の紋は皇族の紋章ではないのか。
そういえば、ペルー日本大使公邸占拠事件は天皇誕生日を祝うパーティーが襲撃されたし、天木直人のブログでも天皇には丁寧に「陛下」と尊称が付されている。

外務省、外交資料Q&Aによれば、菊の紋章は国章に準ずるものとして扱われていることが分かる。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/qa/sonota_01.html#01

Question
　戦前期に日本政府を表す国章は存在しましたか、また戦前の日本のパスポートには紋章がついていましたか。

Answer
　外務省記録「帝国皇室御紋章関係雑件」によると、戦前の日本には法制上正式に定められた国章はありません。ただし1920年（大正9年）開催の「国際交通制度改良会議」において、パスポートの表紙中央に国章を記すことが国際統一の様式として採択されたため、国章のない日本では菊のご紋章をデザイン化したものを1926年から採用しました。

参考：Wikipedia 国章
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%AB%A0

在外日本大使館に菊紋が掲げられている理由はわかった。
それだけ。