▼民主主義の陰湿な破壊
反論できないのに強行採決だとかいうのに慣らされてしまって、なかなかストレートに抗議する気分が沸かない。だから、単純・ストレートな文章を読むと小気味良い。
信濃毎日新聞 http://www.shinmai.co.jp/news/20061125/KT061124ASI000001000022.htm 抜粋
11月25日(土)
今日の視角 国民をばかにするな
タウンミーティングでの文科省などによる「やらせ」質問問題が話題となっている。
実際、私はこの話を聞いて呆(あき)れるとともに、心底、怒りを感じている。教育基本法改正を国民が望んでいるという雰囲気をつくり出すため、そのような意見や質問をあらかじめ書いて参加者に渡し、あくまでも自分の意見であるかのように、わざとらしくなく言ってくれという指示までつけたということだ。
これは、民主主義の根幹を無視した態度であり、国民をばかにするにもほどがある。呆れるほど稚拙なやり方で行われた、たいへんに汚い、卑怯(ひきょう)で悪質な行為である。
文科省という組織全体に、このような稚拙なやらせを起こさせる何かがあるのではないだろうか。日本の教育、科学、技術、文化すべての政策にかかわる人々がどんな「文化」を持っているのかと考えると、寒々とした思いを禁じ得ない。
(長谷川眞理子)
パチパチパチ。