▼70年代〜80年代、新人類の人格形成に関する考察の本
山科三郎『人間発達の哲学』青木書店、1986年
基本的に書籍は購入する立場です。読まなかったり、読んでもわからなかったり、わかったつもりでわかってなかったり(たいていがそうです)。
本書もそのような本の一つです。以下は、例によって主観的要約。
高度成長がもたらしたもの──拝金主義
- 弱肉強食の競争原理・能力競争にまきこまれ、排他的な人間関係が作られ=共同関係は崩壊した
- 過剰な浪費的商品漬けの生活は現実の矛盾や欲求不満から目を反らせる
- 自殺や犯罪の低年齢化、校内・家庭内暴力、性の道具化・薬物中毒など反社会的行為の蔓延・慢性化
- 健康・身体上の発達の歪み
- 社会的感情の形成、論理的思考力、生活上の共同関係の形成などの能力に発達上の躓き