▼格差の連鎖、断ち切るのは国家の課題

http://www.mizuho-ir.co.jp/column/shakai060502.html

みずほ情報総研コラムで社会経済コンサルティング部 医療・福祉室 山岡 由加子氏は、

経済格差を背景に親の子育ての姿勢が「過保護・過剰投資型」と「放任・無投資型」に分化し、子どもの学力、生活習慣、価値観の格差を再生産しているように思われる。

とし、

子どもが育つ環境の格差は、その子どもが大人になっていく過程で「自由な時間やゆとりがない正社員」と「お金がないフリーター、ニート」という若年期の格差を生み出し、次なる晩婚化や少子化、子育ての二極化の問題を生み出していくおそれがある。これが格差社会の連鎖である。

格差社会を憂えている。
格差の連鎖の解消への提案は抽象的ではあるが、結局、格差社会の内実が正社員であってもそうでなくても貧困化の進行、人口病理をもたらすと指摘している。
この格差の解消が国家の「喫緊の課題」であるとしているところは注目されて良いと思われる。