▼セックスや性犯罪についての見識

自分には十分な見識が備わっているとは言わないが、それにしても京都教育大学の態度はひどい。従軍慰安婦の問題とも関連するが、酒を飲ませた女性一人を複数の男性で取り囲んで、「合意があった」も何もありゃせんだろが。

「教育的配慮」…集団準強姦の重大性とズレ、京都教育大学長が会見

 ところが、大学側は24日、被害学生の保護者に対し「公共の場所で性的なことをした公然わいせつは6人とも認めたが、同意があったのか、無理矢理だったのか、細かいところは判断できない」とし、「警察に告訴するかどうかを考えてください」と話したという。その後、31日付で6人を無期限停学処分とした。

 会見で寺田学長は「大学は捜査機関ではないので、細かい事実を追及するのには限界があった。(大学として)警察に早期に相談しなかったのは、内密に事実確認を行うことを優先したため」と釈明した。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/261055/

まあ、この「内密」というのは、女性に配慮したものだと理解しておきましょう。
「細かいところは判断できない」が「処分」の対象にはなったわけだ。権力をふるって。



女性に暴行しておいて、あれやこれやで「合意」があったと。拉致せずともすごんで従軍しろと言えばついて来たから慰安婦として働かせたと。今となっては「強制」だったかどうだか細かいことはわかりません、か。
かくのごとく、男性の性的欲望の対象として女性を陵辱する事案について、合意の有無や強制の有無を詮索して、和姦視しようという意向が、そもそもこの「委員会」にあったのではないか。いったいこの「防止委員会」に女性は何人含まれているんだ? 真剣に人権を口にするなら、女性の立場に立った弁護士を依頼すべき。
「合意の有無」を問題にするような「調査」をシロートの「ハラスメント防止委員会」が行なうというのが、はじめから内々に済ませてしまおうという意図ありありであって、非常に不愉快である。