▼1メートル3200万円の900メートルの防波堤を2300メートルまで448億円かけて伸ばしたい浅野史郎さん

宮城・仙台市 志位委員長の演説から(2003年2月23日)

http://www.shii.gr.jp/pol/2003/2003_02/2003_0223_01.html
一部引用して紹介。

浅野県政――政党の推薦は受けていないが、自民党より自民党
巨大開発病――船のこない港に3190億円

 宮城の県政はどうか。浅野県政が三期目です。この知事さんは政党の推薦を受けていないんですが、やっている政治の中身をみますと、自民党より自民党型なんです。
 ……石巻港の整備計画にすでに千五百億円が投入されて、水深十三メートルの新しいふ頭が九八年に使用開始になり、防波堤は九百メートルまでつくったそうです。新しいふ頭をつくった理由は、「四万トンクラスの大型貨物船のためのもの」ということでした。ところが船が来ない。九八年は三隻、九九年は九隻、二〇〇〇年は二隻、二〇〇一年はゼロ隻(笑い)。二〇〇二年は突如、九十三隻。
 そこで県議団が利用状況の資料を取り寄せてみましたら、この九十三隻のうち八十三隻は、港の埋め立て工事のための船だったそうです(笑い)。
 ともかくも、港をつくった理由だったはずの四万トンクラスの船は、九八年の利用開始以来、ただの一隻も入港していない。こうした大破たんが試されずみなのに、やめようとしないんです。破たんを突き付けられて県も動揺している。しかし、見直す勇気がないんです。九百メートルまでつくった防波堤を、ともかく二千三百メートルまで延ばしてほしい。なにがなんでも延ばしてほしい。これに固執しているんです。しかし、防波堤といったって立派なものですから、一メートルで三千二百万円です。残り千四百メートルをやると防波堤だけで四百四十八億円かかる。なんのために防波堤を延ばすのかと県議団が追及しますと、「港の波を静めるためだ」と(笑い)。波が静まれば船が来ると言っているそうであります。船が来ないのは、波が荒いからではありません。需要がないからです。ここがわからないで、これを続けるというのは、本当に愚かなやり方です。

参考:http://d.hatena.ne.jp/ost_heckom/20070305/p1