▼弁証法的唯物論の立場から「間違っている処分」に賛成──日本共産党

揚げ足取りなネタに近いですが。

日本共産党上越市議 杉本敏宏、市政改革に挑む

http://tsugimoto.exblog.jp/6239939
抜粋。〔緑文字〕は私。太字はママ。

20061221市長自身を処分する議案に賛成

  議案第202号 特別職の職員の給与に関する条例の一部改正〔処分〕
 私が議員団を代表して総括質疑を行いました。日本共産党は、弁証法唯物論を理論的基礎としています。この立場から、提案された議案そのものに沿って質問します。」と述べ、提案理由の中心部分を読み上げた上で質問を始めました。
 昨年、私の関係する資金管理団体等が受けた寄附に起因して、市政に混乱を与えたことに深くお詫び申し上げ、自らを強く戒めるため減給100分の30、2か月を提案させていただくものであります。〔処分案とその理由〕
 そして、「この処分は間違っている」と切り出しました。
……
 この二つの議案は、全会一致で可決されました。


この「市政の混乱」は以下。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=193098

上越市出資企業が不正献金の疑い

 昨年10月の上越市長選に絡み、同市から出資を受けている市内企業2社が、木浦正幸市長陣営への企業献金の窓口となった自民党上越支部(市川文一支部長)に対し、不正献金をしていた疑いがあることが11日、分かった。政治資金規正法地方公共団体からの出資を受けた企業が、地元首長らを推薦・支援などする政治団体献金することを禁じており、県警も関心を寄せている。

新潟日報2006年12月12日

杉本議員のブログやHPを読むと、不正献金は市長も認めていて、記事の会社に加えてもう一社あるらしい。また迂回献金疑惑というものが別にあるらしい。

地方議会における熾烈なイデオロギー闘争

私がここで取り上げたのはこうした事件や顛末ではなくて、もちろん
日本共産党は、弁証法唯物論を理論的基礎としています。この立場から、提案された議案そのものに沿って質問します。」というくだりである。
何か共産党では理論徹底のキャンペーンでもやっているのだろうか。また、こうした「枕」を置くことが地方議会では流行しているのだろうか。
しかも、

逆に委員異(ママ。会)審議では、民主党系の政新の栗田委員や公明党の上松委員は、質問を遮ろうとまでしました。

というのだから、地方でのイデオロギー闘争は熾烈なものがあるのであろう。


それにしても、
弁証法唯物論に立脚すれば「間違った処分」に賛成できる、というのが「これはすごい」+「これはひどい」ですね。
共産党さんなら、もう少し庶民の立場に立った言葉をお使いいただくか、あるいはこういう「枕」を使うなら「弁証法唯物論」なるものが、この疑惑ケースにどのように適用され・適応されているのか、説明すべきです。
「こんなことだから、共産党は独善的とか言われる」と言われてしまうわけです。


まぁ、発言の冒頭に信条を述べるのは自由といえば自由ですが。違う素敵な枕を開発されたら教えてください。