▼若月俊一氏死去 佐久総合病院名誉総長

敬意と弔意とを以って記録。

 若月俊一氏(わかつき・としかず=佐久総合病院名誉総長)22日午前5時5分、肺炎のため長野県佐久市の病院で死去、96歳。東京都出身。
 東京帝大医学部卒。1945(昭和20)年3月、長野県臼田町(現佐久市)の佐久病院に赴任。「予防は治療に勝る」との考えで出張診療や衛生活動の啓発に努め、地域保健医療活動の原点を築いた。「信州の赤ひげ先生」と呼ばれ、農村医療に尽くした功績で76年「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。日本農村医学会名誉理事長、国際農村医学会名誉会長などを歴任した。