▼大きな音がしても日本。

窓を開けていると住宅密集地の安アパートのことで、隣家の声が(角度や窓の開け具合で)聞こえてくる。

雷鳴がとどろいて、隣家の幼児が激しく泣き叫んでいる。雷が恐いのだと泣いているのだ。母親が居ると安心するのか、しがみついて余計に泣き叫ぶ。
雷鳴はいつ止むのか、と母親に問うている。母親は笑うような苛ついているような声で、そんな簡単には雷はやまないのだ、と諭している(どなりつけている)。

私は雷鳴が恐いと思った記憶はないが、幼児にはこのような大きな音が恐いものらしい。


大きな音がしても、ここは日本。アフガンでもイラクでもレバノンでもパレスチナでもない。シアワセである。かの地では子どもたちだけではなく母親も泣き叫んでいるのだろう、悲しくなる。