赤旗創刊号

1928・2・1 第一号
赤旗 月二回発行
日本共産党
中央機関紙
☆創刊の辞
☆二月十日に全国に労働者貧農の大示威運動を組織せよ!
☆各工場に大集会を開いてプロレタリアートの威力を集結せよ!
☆党の戦略上における日本プロレタリアートの地位
☆総選挙に対する日本共産党の態度
☆編集後記

創刊の辞
 全国の革命的労働者貧農諸君!
 日本共産党の中央機関紙「赤旗」が、ここに生れた。決死の覚悟を以てブルジョワと闘争する革命的前衛なくして、労働者貧農の真の階級的勝利はあり得ない。
 日本プロレタリアートの最も優秀な、最も戦闘的な前衛分子の革命的隊伍たる日本共産党は、過去七年にわたり、常にあらゆる闘争の先頭に立つてきたが、今日はじめて、この「赤旗」を通じて大衆の前に公然現われ、プロレタリアートの厳格なヘゲモニーの下に、全勤労民衆のあらゆる革命的闘争を指導し組織する任務を最も忠実、最も勇敢に遂行せんとするものである。
 日本共産党は、この「赤旗」を手にする、あらゆる革命的労動者貧農諸君を通じて、最も広汎なる大衆に向つて、吾党が、革命的政策を告げる。あらゆる工場、あらゆる農村において闘争する諸君は、ブルジョワ及び地主2を徹底的に打ち倒す政治的基準を学びとるであろう。わが「赤旗」は、諸君自身の機関紙である。諸君のあらゆる革命的闘争は、最も敏速に最も尖鋭にこの機関紙に反映させねばならぬ。
 わが「赤旗」はプロレタリア階級軍隊の進撃の先頭になびく軍旗である。本紙は、ブルジョワ及び地主の反動政治の下において、非合法新聞として秘密に印刷され、配布される。だが、最も忠実に階級闘争の戦場に働く諸君に対して必ずや何らかの方法にて、何人かが連絡し、諸君の見解を自由に、革命運動の中心機関紙たるこの「赤旗」に発表せしむるであろう。
 労働者貧農大衆の政治的な大衆的奮起は、第一回普通総選挙を契機として益々高まつてきた。ブルジョワ及び地主の反動政策も益々激烈となりつつある。いかなる迫害をも恐れず、いかなる一身の利害をも顧みざる革命的前衛の隊伍たる共産党、世界革命の一枝隊として世界プロレタリアートの勝利を目する共産党の活動と指導とは益々必要である。共産党員と革命的労働者貧農、広汎な大衆の間は益々密接に結びつけられねばならぬ。これによつてのみ全勤労民衆の勝利が確実となるのだ。
 全国の革命的労働者貧農諸君!
 わが「赤旗」は諸君を通じて大衆の間に、吾党の革命的政策を伝播し、また、諸君を通じて大衆の要求を吸収する組織者である。諸君は、この階級的任務を最も忠実に果せ!
 プロレタリアの革命は不可避であり必然である。その遂行者は前衛に指導される労働者及び貧農である。
 わが「赤旗」は、日本プロレタリア革命に偉大な貢献をなすことを期す。
 ブルジョワ独裁国家を破壊してプロレタリア独裁国家を建設せよ!
 第三インタナショナル万歳!
 日本共産党万歳!
 日本革命的労働貧農万歳!
 日本プロレタリア革命万歳!